「…………だから、花火が一番嬉しかったプレゼントなの。 物って言うより、本当に気持ちが嬉しかった」 まりあは、今までにないほど優しく、どこか遠くを見つめながら微笑んだ。 幼馴染っていいなあ……。 たとえ何があっても、自分の味方でいてくれる気がする。 自分にも、そんな幼馴染がいたなら――。