「本番スタート!!」



監督さんの声が響き。



あたしは、反射的に、顔をあげた。







その瞬間――…







え・・・・?





綾瀬涼と、ほんの一瞬、目があった。





それは、きっと1秒もないくらい。



もしかしたら、あたしの見間違いかもしれないくらい、



ほんの一瞬のことだった。