「涼くんっ♪ こっち、こっち」 玲ちゃんのかわいい声が、プールサイドに響く。 「はぁ? ちょっと! 玲王? あんた、何考えてんのよ」 ひらひら手を振る玲ちゃんを、羽交い絞めにして、ずるずる物陰に引きずっていく。 「あたしと涼のこと。 仲直りさせてくれる約束でしょ? あんたが涼にかわいく振舞って、どうすんのよ!!」 キッと睨みつけるあたしを逆に睨み返し。 「玲王って、誰のこと? あたし、玲って名前なんですけど」 玲ちゃんは、言い終わってから舌を出す。