ジョアンというのは七海の彼氏だ。
国籍はアメリカで生まれは日本だ。
日本語も英語も喋れるため昼は英会話スクールの先生。そして夜はクラブのDJをしている。
七海曰くギャップに惚れたんだとか。
すごくお似合いで相思相愛だと見ていて伝わってくる。
七海が頬杖をつき、頭の中で未来図を描いているとき、カバンの中の携帯が震えた。
この着信音は遊心だ。
きっと内定通知が届いたのだろう。
私は慌てて電話に出る。
「もしもし?遊心?」
『あっ、うん。今どこ?』
付き合い歴が長いせいか、声を聞いただけで分かってしまう。今日は何だかテンションが低いと。
「今大学。七海とお茶してるの。どうだった?内定は」
『……あぁ、受かってたよ』
その言葉を聞いて安心した。
でもなぜそんなにも寂しそうなのだろう。
私は不思議でしょうがなかった。


