「竜は?」 「俺、カルピス!」 「おっけ」 “だめ”って分かるのに。 身体が言うことを聞かない。 「…詩乃佳、」 ―――ドキン、……。 声を聞くだけで、あたしの身体はこんなに反応してしまう。 「…あ、あたしは…っ」 「コーラ。…だろ?」 ニッと笑って言う利揮。 …ずるい。 ずるいよ、利揮。 そうだよ。 だって、あたしコーラ好きなんだもん。 いつもコーラ飲んでたから、利揮が知ってるのなんて 当たり前なのかもしれないけど。