「詩乃佳ぁ、帰ろ!」

「あ、ごめんっ!あたし職員室に日誌だすから待ってて」

「分かった!玄関いるねー」

「待ってるから~」

「うん!」



亜紀と依知菜にそう言って、あたしは職員室に向かう。



あーあ。


何で日誌って、わざわざ職員室まで持ってかなきゃなんだろー…。



少し早めに歩いて、あたしは職員室に向かう。






「――失礼しました」



………あ。



聞こえてきた声にあたしはとっさに身を隠してしまう。



…職員室から出てきたのは、利揮だった。



「……」


どうしよう。