愛とか恋とかそんなのはバカらしいと思ってた。

結局ひとりではいられない弱い人間が求めるもので、俺には一生必要ないと思ってた。

だけど強くいる必要なんてない。

弱い人間でもいいのだと今は思う。


枯れた花に水が必要なように、人間には人間が必要なんだと思う。 

人間はひとりでは生きていけないのではなく、ひとりで生きていたくないんだと思う。


俺は知らず知らずにだれかに頼って生きていた。

だれかの言葉で救われて、だれかの言葉で生きようと思えた。


だから俺も、だれかに必要とされる人間になりたい。