読み終わったあと、俺はまた髪を掻きむしった。 それは青木の好意が嫌だったわけじゃない。でも俺は借りを作らない主義なのに……。 昨日青木を呼び出しといて今さらだけど、こんなによくされたらなにか返さないと気が済まない。 俺は冷たいヤツだけど、ここまでされてなにも感じないほど腐った止めたじゃない。 俺は青木になにをしてあげれるだろう。 なにかしたいけど、なににも思いつかない。 青木に聞いてみようか。でも絶対青木はなにもいらないって言うだろうけど。