八月の指定席【花火・短編】

「ユースケ、冷えたビールちょーだい」

「了解!」




冷蔵庫にビール缶を取りに行き、ティッシュを持って戻った。

トイレに向かおうとするオレに、マコが一喝。

「そっちじゃない!テーブルに持って来てよ」





いつの間にか、トイレから窓のそばのテーブルに移動していたマコ。

オレも急いで、テーブルの方へ行く。



マコの前に座ろうと思ったけど、

…落ち着いてまた動かされんのも、イヤだしな。

立ったまま、マコに聞いてみた。