そんな…
朝は元気だったのに─
『今昼休みだし、俺は5限授業ないから、一旦病院行って、一真を家に送って行くね?希ちゃんは茉央もいるし、大変だから…』
藤崎先生は今の私の状況も全て知ってるから、優しくそう言ってくれた。
「はい…ありがとう、ございます。迷惑かけて…すいません。」
『いいよ、別に。それに、迷惑なんかじゃないから。じゃ…そういうことで。』
電話を切った後、私はなんで気付かなかったんだろう…と思った。
いつも側にいるのに…
私の…バカ。
「ま〜ま〜?」
キッチンで座り込んでいると、茉央が心配そうな顔をして私の側までやって来た。
私はそんな茉央を見て、泣きそうになりながら、ギュッと抱きしめた。
「茉央…ママ、バカだね。パパが無理してるんじゃないかって…どこかで思ってたのに…っ!」
最低…
最低だよ、私…