キミ色ヘブン

そういう訳で現在は私の絵が2枚、第二美術室を飾っている。

「ほら、あれがそのプレートだよ」

壁の絵の下を指さす私に中山君は『なんか……白川さんって島先生と仲良くない?』と訊く。

「そんな訳ないない。ただの部活の顧問だよ」

窓の外を見ると秋晴れの空に一筋の飛行機雲。

「あ、スカートに絵の具ついてる」

おいで、と言われて座った椅子。中山君は椅子の前にヤンキー座りすると、大きな手で不器用そうにスカートの裾をタオルで拭いていく。

「そそられるって……言ったら怒る?」

「あ、創作意欲?」

「んな訳ないでしょう。っていうかちょっとヤキモチ妬いてます」

「え?な、なな、何に?」

スカートを拭いていた手が完全に止まって、中山君は私を真顔で見上げる。

「さっちゃん……って呼んでいい?」

「え?」