キミ色ヘブン

とても素直な人だと思う。

同時に、とても素直で残酷だと感じた。

たぶん中山君は私がこの言葉でどれほど傷つくのかも想像できているのだと思う。だけど、中山君はちょっと不器用そうにでも真剣にこう言った。

大人になればもっと違う形での言葉や解決法があるのかもしれない。

けれど、大人と子どもの狭間にいる私達には時には思いの丈を率直に伝えることでしか表現できない事があるかもしれない。

それを避けて通ってきた私には残酷で突き刺さるような言葉だけれど。


傷つける事を恐れてそれをしないか、それともそれをしてその先を見るのか。それはきっと人それぞれで。

きっと中山君は後者の人なんだ、と初めて実感した。