コトン、コトン。

幸せな時間はあっという間に過ぎ・・・。


帰りの車で、僕はサチにプレゼントを渡すことにしました。
緊張で手が震えてしまうだらしなさでした。


「あの、これ・・・。気に入るかわからないけど。
誕生日おめでとう。」


サチは目を丸くしました。


「開けていい?」

「がっかりされたら嫌だなぁ・・・。」


サチはちょっと笑うと、袋から出してリボンを外しました。