外に出てみると、こっちに向かって手招きをしている弘行くん。 「なに〜?」 側まで寄ってみると、隣に弘行くんとちょっと年上くらいの男と、顔がそっくりな男二人と、あたしと同じくらいの身長の男が一人いる。 ―げっ、男ばっかり。 弘行くん以外の男がいることに顔が引き攣る。 「この人達隣の家の人達だよ」 「矢波皐って言います」 ニコッと笑いながら、1番身長の大きい人が、ペコリと頭を下げる。 「この子は娘の」 「麻です」 弘行くんの言葉に被せるように自己紹介をした。