「いってーなお前は手を出すほか能がねぇのか」 馬鹿にしたように言う失礼最低男に、ムカッとした。 「だったらあんたは暴言吐くほか能が無いわけ?」 だんだんと声が大きくなって行くことに、あたし達は気付かない。 「この暴力がさつ女」 「失礼最低暴言男」 「「はぁ…はぁ…」」 息をつく時間さえ無いくらいに、お互いに言い争いをする。