あの豹変ぶりについて聞いているのか。 「あ…うん」 「へ〜」 「暴走族に入ってたらしいから」 「はぁ?」 “暴走族”の単語に、驚きを隠せないようだ。 だって目が飛び出るんじゃないかって程に、見開いているから。 「ぼう…そ…ぞく」 確認するかのように、何度も呪文のごとく呟いている。 ―そこまで驚くことか?