「お前の方がちびだろ」 腹が立ち目の前にいる“ちび”と、言ってきた失礼男に目掛けて、飛び蹴りをお見舞いしてやった。 「なにしやがんだよ」 蹴られた場所を押さえながら顔を歪ませる。 「あんたがちびちび言うからだろ」 キッと睨めつけると、失礼男も睨め返して来る。 「ちびにちびって言ってなにが悪いんだよ」 「だいたい、あたしと対して変わらないくせに、ちびちび煩いんだよ」 かちんと頭の中で音が鳴ると同時に、もう一度飛び蹴りをお見舞いしてやった。