病院の中に 急いで入り靴を履きかえる。 「………ちなつ……」 走りながら手術室へと向かう。 途中で看護婦さんに 怒られた気がしたけど…… 私は足をとめなかった。 手術室を目の前にすると 椅子に座りながら 顔の目の前で手を組んでいる 一人の男性が目に入った。 その男性は顔をゆっくりあげると 「…あれ? ……歩夢ちゃんじゃないか?」 と言った。 廊下はやけに静かで 夏なのに とても涼しかった。