「…着いたー――!」 電車を降りて遊園地に着いた 瞬間、歩夢が嬉しそうに言った。 空は青く澄み渡っていて太陽が眩しい。 空を見ていたら 「はる君、行こっ!」 といきなり歩夢が俺の手首をつかみ 軽くぐいっと引っ張った。 歩夢は不意打ちばっか。 その度に心臓がなって、 この関係に心が痛くなるんだ。 本人は意識なんて、 全くしてないんだろうけど。