「最初だけかと思ってたけど、お前今でもそうだろ?だから何か原因があるんじゃないかって思ったら もしかして家?奥さんなのかなって」 やっぱり・・・ ―――奴の観察力はあなどれない。 「だけど、お前の壁が崩れるのを何回も見てるのな、俺は」 「・・・いつ?」 「片瀬さんが絡んでる時」 ―――目を見開いた。 「電話してる時とか飲み会で彼女の姿を見てる時とか。 お前、目が素直なんだよな」 ―――きっと、今の俺はすごい顔をしてるんだと思った。