同期会から1カ月



営業先から戻った俺は高橋と次のプレゼンに向け資料を作成していた。



どうしても足りない資料があり、時間を確認すると17時半を過ぎたところで。



本社の定時である18時までには時間があると思い受話器をあげる。



隣では高橋がニヤニヤしていて、反対側に顔を向けたところで呼び出し音が途切れた。



『ハイ、株式会社△△です』



受話器から彼女の声が聞こえ、片瀬さんだと思わずガッツポーズが出そうになる。



「お疲れ様です、佐々木です」



緊張してるのがバレないようにしながらも、やっぱり嬉しいものは嬉しいもので。



口元が緩んでいるのが自分で分かる。