高橋に言われるけど、性格的に不正はあんまり好きじゃない。 それに彼女にかかれば、わざと間違えることを見透かされそうな気がして。 営業会議もこっちの事務所ですることが殆どとなり 年に数回の社内での飲み会でしか彼女に会うことはなかった。 そんな淡々とした日々を過ごしていても やはりというか恒例の同期会と言っている同期4人の酒の席で ―――少し気になる話題が出たのは、偶然だったと思う。