二人きりになった部屋で、真央の横に座って俺の口から伝えたい言葉を紡いだ。





「飯田さんから、今年に入ってから連絡があって」



―――真央を幸せにして欲しいと言われた事。



「俺は飯田さんのようにできないって言ったんだ。でも飯田さんは『自分の幸せは真央が幸せであることだから』そう言って笑ったんだ」



飯田さんは彼のやり方で彼女を愛していた。



俺は飯田さんのようにはできないけど。





「俺は俺にしかできない方法で真央を幸せにするから」



――― 一生貴方の傍に居たいから。



「今日から俺と一緒に人生を歩んでください」



―――真央と一緒なら俺は本当に幸せだから。