ご両親がそれぞれ1人掛けのソファーへと腰掛けたのを確認して3人掛けのソファーの前で失礼しますと言って座った。 「君が佐々木君・・・涼一君だね」 真央の父親の声はひどく穏やかで、少しだけ心拍数が下がる。 ハイと答えると「修司君から話は聞いているから」と言って微笑んでくれた。 ご両親にも自分の気持ちをきちんと伝えよう。 何を言われても・・・ 俺の気持ちは変わらない・・・ ―――彼女を愛しているという事実は変わらない。