「兄さんは運命の人と出会ったんだな」
弟は俺も会いたいと笑っていて
「お互いに想い合っているのね」
母はやっぱりハンカチを目に当てながら泣いていて
「彼女の婚約者は・・・どうしたいんだろうな?」
父は少し眉を潜めていた。
一旦実家へ戻ったものの、長年実家で生活をしてなかった俺は1人暮らしをするべく不動産屋を渡り歩き、2LDKのマンションを借りて引っ越しを済ませた。
飯田さんの言葉の意味が分かったのは、彼の言葉通り2カ月後・・・
―――彼女・・・真央の結婚式5日前だった。
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