彼女の誕生日から数日後、俺は飯田さんとホテルのラウンジで向き合っていた。 飯田さんはすべての事実を知りたいからと言って。 正直に誕生日の事を包み隠さず・・・ 全てを話した。 ―――それが彼への誠意だと思ったから。 話の後、飯田さんはひとつ溜め息をついて「わかった」と頷いた。