「真央!」 嘘だと分かった瞬間、俺は立ち上がって彼女の腕を力いっぱい掴んでいて 「痛い!離し・・・」 「どうして嘘を付く?どうして真央の本心を言ってくれないんだ?」 「涼・・・」 ―――――俺は泣いていた。 彼女にだけは・・・ ―――真央にだけは嘘を付いて欲しくなかったから。 真央の嘘は・・・俺の心を死なせてしまうから。 「俺の事・・・愛してるって言ったのも嘘?全部・・・全部嘘?」 ―――どうして? 貴方まで俺に嘘を付くんだ? ―――貴方と交わした会話も約束も嘘?