『ただし真央に迷いがなかったら、私が真央を幸せにするから。二度と彼女を惑わせないで欲しい』 彼は俺に言葉を残して電話を切った。 ―――最後に会えるのは・・・彼女の誕生日。 俺は飯田さんとの約束を行動に移した。 『明日、いつもの居酒屋で19時に待ってる』 半年ぶりに彼女へ送ったメール。 ―――彼女の本心が聞ける最後のチャンス。 彼女からの返事を待っていて・・・ ―――携帯は着信することなく当日の朝を迎えた。