いずれは彼女に知られるかもしれないと思い突き通せる嘘を付いた。 急に連絡をしなくなった俺に・・・ 彼女の気持ちは離れて行ってしまったのだろうか? 会いたい・・・ ―――会えない・・・ 何度目かの弱い気持ちになった時・・・ さりげなく飲みに誘ってくれた高橋に現在の妻との状況を話した。 奴はやっぱり黙って話を聞いてくれていて 「俺、吉沢課長に話したのは間違ってなかったと思ってる」 だから謝らないからなと笑った。 俺は心の中でありがとうと・・・頭を下げた。