―――過去をすべて義母に話した。
もちろん、彼女の自作自演だったこともすべて・・・
話を聞き終えた義母は呆然としていていたが、最後に一度だけ静かに一筋の涙を零した。
そして・・・
ソファーから降りると床に手を付いて頭を下げた。
―――申し訳ありません・・・と。
「お義母さん、頭を上げてください」
義母の突然の行動に驚き、傍に行って顔を上げてもらおうと肩を掴む。
けれど、義母は固まったまま頭を床に擦りつけていて。
「あの娘は、涼一さんの人生まで狂わせていたなんて知らなくて。知らないでは済まされないことは・・・分かってるの」

