「・・・何?」 「これ以上、夫婦生活を続けることだ。お前だって分かって・・・」 「子供もいるのに?」 妻は2言目には『子供』という言葉を使う。 「あいつは大切だ。だけどもうお前と一緒に暮らすことは・・・もう無理なんだ」 -----コトッ 俺がダイニングテーブルの上に置いたのは 俺を縛り付け、何事も諦めざるを得なくなっていた・・・結婚指輪。 妻が顔を歪め俯いたけど、それでも妻に同情する気持ちも罪悪感もなく、あるのは嫌悪感だけ。 現に、今も俺に嘘を付いて子供を実家に預けていて。