「これ以上は真央の迷惑になる、割り切ってないと知られたら離れていくって考えたら体だけを求めて・・・
俺の本気が伝わらないようにって」
―――俺は本当に貴方が好きで。
「でも真央に触れると、気持ちが溢れて歯止めが効かなくなってきて。今日はちゃんと真央に俺の事を知ってもらおうって思った」
―――貴方を愛してる・・・
ごめん、大人じゃなくて・・・
でも・・・最後にちゃんと伝えたかったんだ。
嘘偽りのない・・・
―――自分の本心を。
「真央の彼の話を聞いて、真央にはこれ以上本気になったらダメだって自分に言い聞かせようと思っ・・・」
彼女の柔らかい手がビールジョッキを持っている俺の手に触れて・・・

