顔を見ることが出来なくて俯いたまま無意識に目を閉じる。 ―――彼女を困らせる・・・ 「でも最初から無理だったんだ。俺は真央みたいに割り切って一緒にいるわけじゃない」 分かっていても言葉が次々と溢れだしていて・・・ 「俺にとって真央は浮気じゃない。最初から本気だった」 ―――俺は今まで隠し通していた本心を告げた。 心臓が壊れるんじゃないかっていうぐらい脈打ち、呼吸が乱れそうになる。 だけど、口は心をすべてさらけ出すかのように滑らかに動く。