『貴方とお会いできるのを楽しみにしています』 切り抜きの文字を目で追うと、キュッと口を結び目的地のビルへ足を向けた。 2週間前、勤めていた会社を辞めた。 ―――理由は一身上の都合。 ホントに俺の都合だった。 妻と来年生まれる子供のいる俺はすぐにでも働かなければ養えない。 ―――俺には養う義務がある。 職安に通い、いくつか条件のよさそうな会社を選び面接日を調整してもらう。 職安だけじゃ不安だったので、求人雑誌も買った。 家に居ても落ち着かないため、求人雑誌を持ったまま公園へ向かった。