―――夢じゃない。





貴方は俺にそう伝えてくれているように感じる。





ギュッとしがみつく彼女が一層愛しくて、爪が背中に食い込むのを感じながら



―――俺はこれだけ彼女に真剣だったんだと。





彼女が好きなんてものじゃなく





―――真剣に愛しているんだと気付き、心も体もすべてが震えた。





彼女の首元に顔を埋めると、僅かに香る爽やかな匂いが俺の全てを麻痺させる。




自分の気持ちを押し殺しても、告げることが叶わなくても・・・





このまま貴方の傍に居られるのなら・・・





―――地獄に落ちても後悔しないとさえ思えた。