「どうしたの?」と尋ねる彼女に、俺達には見せたことのない笑顔を見せる部長は 彼女の腕を引っ張って人のいない歩道の端へと連れて行こうとしていて。 顔を上げた彼女と目があった。 すぐに俺から目を逸らすと藤井部長の後をついていく。 様子を見ていると、少し深刻そうな顔をする藤井部長と困ったような顔で微笑む彼女。 話の内容が気になって仕方なかったけども 「移動しようぜ」 不意に声を掛けられ振り向くと・・・ 上原部長と酔っ払って少しふらついている伊藤が前にいた。