結局、一次会では彼女と話すことが出来ず、そのまま店の外へと出る。
今回は高橋と前川さんがべったりとくっついているので、忘年会のように忘れ物をしたと誤魔化すことができなかった。
移動しながらでも出来る話をしながら、さりげなく最後に出てきた彼女を待っていた。
すると・・・
「真央、ちょっといい?」
藤井部長が彼女に声を掛けていた。
―――真央?真央!
何で・・・名前?
確かに2人が仲のいいことは知っていたけど。
名前を呼ぶほど親密だとは思っていなかった俺は
―――ただ2人を見ているしかなくて。
メニュー