彼女は、ちょうど領収書を確認しているようで。
俺は座敷を後にすると、靴を履いて出てくる彼女を待っていた。
今日は心臓発作を起こすんじゃないかってぐらい早く動いている。
部屋の確認を終えた彼女が俯いてブーツを履いていて。
―――驚かそうと後ろへ回った時
「歳かなぁ〜」
―――彼女の呟く言葉に思わず噴き出してしまった。
驚いて振り返った彼女は俺がまだ下へ降りてないことに驚いたのだろう。
「あれ?忘れ物ですか?」
ブーツを履いて立ち上がった彼女に用意していた台詞。
―――彼女はどんな風に思うのだろうか?

