片瀬さんが立ちあがり二次会の参加者を確認する。
もちろん俺は手を上げていて。
一旦彼女が部屋から出ていった。
なんとなく刺さってくる視線の方向に目を向けると、高橋と上原部長がニヤニヤと笑っている。
二次会の場所を確保するため外で電話をしていた彼女が戻ってきて
「じゃあ二次会は○○で。会社の名前で予約してるから各自で移動してね〜」
の言葉を合図に残っていた全社員が立ちあがり、お開きとなった。
幹事である彼女は会計をして、最後に店を出る。
俺はノロノロと帰り支度をしながら、他の社員が出て行くのを横目で見ていた。

