ガラガラガっ

ついに開けてしまった。

新たな人生のドアを。


「…」


あたしの方誰も見ない、ってか気付いてない…。やっぱ影薄いのかなぁ…。

まぁいっか。どうにかなるっしょ。


「えぇっと、あたしの席は…」


げげっ!!!超いかつい金髪ギャルの横だしッ!!!ほんとに高校生活やっていけんのかなぁ。

そう思いながらも席に着いて何もできないあたし…

周りの子たちはすでに自己紹介済みみたいでグループのようなものが出来上がっている。

やっぱダメだなぁ~あたし。なんも出来ないやっ…これからどうしてこ…。

と、心の中で誰かにHELPサインをしていたその時誰かがあたしの肩をたたいた。


「はぃ。」

「なぁ!!あんたがうちの隣の席の《城田美咲》ちゃん??」

「あっ…はい…」

「そうなんやぁ!!!うち隣の席の《関舞華》言うねん!!舞って呼んでや!!んじゃぁ…あんたは美咲でえぇ?」

「あっ、うん…いいよ」

「オッケぇ!!!んじゃこれからよろしくやで!!」

「うっ、うん!!」


…なんじゃあいつは!!!見知らぬあたしにいきなりしゃべりかけてきた!!ギャルと初めてしゃべったかも!!変わった子もいるんだ…

それが舞との初めての出会いだった。