超高速活動をやめ、クールダウンを行っている疾風は、息も絶え絶えになって言う。


「はあっ、はあっ、言われなくても、はあっ、はあっ、これ以上は無理。はあっ、はあっ」


「ご苦労様あ。じゃあみんなの作品を並べちゃおっか」


「はあっ、はあっ、並べちゃおっか、はあっ、はあっ、じゃねえだろう。はあっ、はあっ、これ以上動けるかっての! はあっ、はあっ」


 疾風はそう言って、登りの区間を走り切った駅伝選手のようにヘナヘナと崩れ落ちた。


「解ったよお、僕がやりゃあいいんでしょう?」


 潮は渋々重い腰を上げて、出展予定の作品を運び始めた。