そいつは白いマントを翻し
頭から全身、口元まで
ひらひらの布で隠していた。
そして軽やかな足取りで
手すりの上に立ったまま
こちらに渡ってくるのだ。
その時に、
砂漠でも歩いてきたのかと
思うくらい
服からこぼれ落ちる
金色の砂。
月のかけらとも見まごう様に
そいつが隣まで来ていても
なんだか見とれて
しまっていた。
……不思議で
とても優雅なんだ。
頭から全身、口元まで
ひらひらの布で隠していた。
そして軽やかな足取りで
手すりの上に立ったまま
こちらに渡ってくるのだ。
その時に、
砂漠でも歩いてきたのかと
思うくらい
服からこぼれ落ちる
金色の砂。
月のかけらとも見まごう様に
そいつが隣まで来ていても
なんだか見とれて
しまっていた。
……不思議で
とても優雅なんだ。


