チラと後ろを向き、 また俺に視線を向ける… さっきから 何か、俺に言いたそうな感じ?のようだけど… 「彼氏、呼んでますよ…」 遠くからでもイラつく様子のアイツが見えたので 彼女に戻るように言った 「いえ、そんなんじゃ、ないです… じゃぁ、私は、これで…」 ペコリと俺に頭を下げ、 アイツの方へ走って行った 「そんなんじゃない…って、 だったら、なんで、 キス…避けなかったんだ?…」 17歳の俺には、 大人の事情… というものが、わかっていなかった