年上彼女

「この前は、ありがとうごさいました」

丁寧に頭を下げる彼女

「いえ、ケガ、なくてよかったです」

頭を上げ、俺の顔を見つめ、

「試合、出てたんですね…

高校生…だったんだ…」


ニコリと笑った彼女は、
今日も、クルンクルンに巻いた巻髪が
揺れてる


「あ、はい、高3です」


「そう、じゃぁ、最後の試合だったんだ…」


「えぇ、まぁ… 負けましたけど…」


頭を掻きながら答える…

その間も、
俺の心臓は、聞こえるんじゃないかと思うほど
煩く鳴ってた


「あの…あの時…ホントは…」



「はるかーーーー」


何かを言いかけた
彼女の後ろから、男の声…


見れば、

アイツだった