年上彼女


宣言通り、
青山が優勝した


戻ってきた青山に


「やったな、おめでとう」


素直に言うことが出来た


「あぁ、サンキュ」


面と、防具を外した青山が
俺の隣に座り、


「お前、試合前に
何かあったろ…?

ま、
言いたくないなら、無理には聞かんがな…」


視線は、前を向き俺に尋ねた


「そうだ、お前、なんで、わかったんだっ?」


「あ?
部員の調子を把握するのも、
部長の仕事だ、
当たり前だろ、それくらい…」


当然…という、表情をし、俺の方を向く


「お前は、特に気をつけて見てたからな…」


見てた…って、

なんか、ヘンな感じだな…


「ま、
結局、お前は集中力に欠けるってコトだな」


俺の肩を叩き、

茉由子のところへ行ってくる、と言い
立ちあがって歩いて行った