「青山、」
戻ってきた青山に声をかけた
面を取り、
俺の方へ視線を移す
「認めてやるよ、
お前は、やっぱりすげぇってコト…
そして、
茉由子の彼氏ってコトもな…」
それまで、
冷静な表情だった青山が
フッと口元を緩めた
「やっと俺の凄さに気付いたのか…」
お、おい、自分でいうか?フツー
「俺は、彼女とは、
兄貴のお前に
恥ずかしくない付き合いしてるぞ
ちゃんと、見てろよ、
俺も優勝してやるから」
「俺も、って、
お前、茉由子が優勝したの
試合中にわかったのか?」
「試合中とか関係ない…
俺が、仕込んだんだから、絶対に勝つと思ってた」
フッと、
見たこともない笑みを浮かべ、
そう言うと
立ちあがり、
顧問の先生のところへと向かっていった

