年上彼女


すると、

俺の前に、青山が立った

すでに、防具と面をつけている

俺の次の試合は
青山だった



「俺がお前の分も勝つ!

よく、見てろ! 一真っ!!!」


俺を見下ろし、そう言って、
クルリと背を向け
向かって行った


アイツ、一真って…
呼び捨てかよ…


だけど…

少し救われた気がした…


「…やっぱり、いいヤツなんだよな…」


そう、呟くと同時に


中学生のスペースの方から歓声が上がった