年上彼女


会場へ戻ると


俺を見つけた啓太と朱里が、
俺の防具と竹刀を持ち、
大きく手招きした


急いで受け取り、
準備した


その間も、
彼女のコトが、
気になっていたのと、


経験のない、
胸のざわつきと、
指すような痛みが、
俺を襲っていた


そして、

その横で、
相変わらず、俺に冷たい視線を送る青山…


チェッ、
なんとかならんかねぇ
あの表情…


俺は、茉由子の兄だぞ、兄!
ちょっとは、敬えよなっ


そう、思った所へ
その青山が俺に近づいてきた