会場へ戻ると 俺を見つけた啓太と朱里が、 俺の防具と竹刀を持ち、 大きく手招きした 急いで受け取り、 準備した その間も、 彼女のコトが、 気になっていたのと、 経験のない、 胸のざわつきと、 指すような痛みが、 俺を襲っていた そして、 その横で、 相変わらず、俺に冷たい視線を送る青山… チェッ、 なんとかならんかねぇ あの表情… 俺は、茉由子の兄だぞ、兄! ちょっとは、敬えよなっ そう、思った所へ その青山が俺に近づいてきた