と、同時に
焼けるような痛みが
俺の胸の内を刺激した…
「いってぇ…」
胸を擦っても
それは、消えない…
なんなんだ…?コレ…
その時
俺の手にしていた携帯のバイブが震えた
ディスプレイには、”啓太”の表示
通話ボタンを押せば、
『おい、一真、早く戻って来ないと
棄権になっちまうぞっ』
「あぁ、今行く…」
通話を切り、
ほんの数秒だった啓太との通話の間、
2人から目を逸らした瞬間だったが、
いつの間にか、
2人の姿が消えていた
急いで、
会場へ走って戻る中、
コンビニに来た時の、
雰囲気とはまるで違う
大人の彼女の
表情や、唇が
俺は、頭から離れなかった
そして、
あの男の顔も…
しっかりと記憶に刻みつけた

