年上彼女


俺は、

チャリで猛ダッシュし、

側まで行った


「茉由子っ!!!」


「うわっ! お兄ちゃん!?」

ビックリした茉由子が、
後ずさりした

そして、
茉由子の隣にいるオトコ!


なんだって、コイツがいるんだっ?!

どうなってんだぁ?!


「お前、一体何時だと思ってンだ!

母さん、めちゃんこ心配してたぞっ!!
遅くなるなら、
ちゃんと、連絡くれぇ入れろ!

それに…」


相変わらず、
冷たい表情で俺に視線を送る

青山勝哉…

をチラと横目で見て、
茉由子に視線を戻す


すると、

「彼女の練習に付き合ってたんだ

今度の大会、
最後だから、どうしても
勝ちたいそうだから…」


「お兄ちゃん、
私が青山先輩に頼んだの
だから、
先輩は悪くないからね!」


「悪くないって…

連絡も入れず、
こんな時間まで
未成年同士が2人でいるっつーのも
父さんが聞いたら
激怒だぜっ!」


「お父さんには、黙ってて」


両手を合わせて俺に懇願する茉由子



「それから…」


冷静な口調で
青山が俺の方を向いた


「俺と、茉由ちゃん、
付き合ってるから…」


は?!

なんですとっ?!